私、変ですから

対人関係の中の何気ない会話の中で、意見のぶつかりあいはしょっちゅう生じています。
価値観がまったく同じ人はいないので、意見がぶつかることがあるのは当たり前のことです。

通常の対人関係の中では、多少意見がぶつかっても、どこか曖昧にスルーすることにより何となしの決着を迎えます。大抵のことは、どちらの価値観も正しいといえるようなことなので、意見のすり合わせが進む中で一応のゴールを迎えます。

しかし、気をつけないと、どちらかが一方的に意見を曲げ、価値観を否定されたような形で決着を迎えることになります。相手の意見を尊重するために、自分の意見を否定することは大きなストレスにつながります。しかも、意見を曲がるのは、”空気を読むことに長けた”いつも同じ人だったりします。

私、変ですから

そんなときは、「私、変ですから」とさわやかな笑顔で言うと効果的です。
相手の考え方を尊重しつつ、自分の考え方も否定していません。

斉藤一人さんの言葉が参考になります。

もめ事は「私、変ですから」のひと言で防げる

それでね、自分が正しいと思ったときは正しいっていっちゃだめだよ。よく覚えておきなよ。
自分が絶対、これ、正しいっていったとき、「私が正しいんです」っていうと必ず喧嘩になるからね。

そういうときは必ず、「自分は少し変わってますから。私、変ですから、こういう考え方もあるけど気にしないでください」っていわないと、その前にいろんなこと、いってた人から全部、反感買うからね。

『斎藤一人 千年たってもいい話』P21

「私、変ですから」という便利な言葉を覚えると、いつでも乱発する人がいます。相手が一生懸命話をしているときに「私、変ですから」といってその場を切り抜けることは、相手を否定することになります。

この言葉は、相手を否定し、議論から逃げるために使うのではありません。
相手も自分も、両方を尊重するために使いましょう。